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小林よしのり
2017.4.7 01:38日々の出来事

「上皇」「上皇后」略称ばっかりの特例法


朝日新聞が報じているが、今上陛下の退位後は、美智子さまが

「上皇后」という称号になるという。

今上陛下を「上皇」にするから、それに合わせて美智子さまを
「上皇后」にするらしい。

 

「上皇」は「太上天皇」の略称だ。
略称を正式な称号にするとは不敬な行為だ。

「上皇后」は歴史的に使われたことがない全くの造語だ。

 

歴史的に使われてきた「太上天皇」と「皇太后」を使えばいい

のに、わざわざ「略称」ばっかり使おうとしている。

 

皇室典範に「皇太后」の称号があるのに、わざわざ「上皇后」

という「新略称」を作ってしまう意味なんかあるのか?

 

「皇太后は天皇の逝去後に用いられるイメージが強い」という

理由らしい。

ならば「上皇」が逝去されたら、「上皇后」は「皇太后」に

なるのだろうか?

 

さらに「上皇」が亡くなっても「大喪の礼」を行なうと言う。

葬儀の簡略化を訴えた今上陛下の意思には反しているが、

それでいいのか?

 

特例法も段々、無茶苦茶になってきそうだな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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